■年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | - | - | - | - | 11 | 25 | 22 | 64 | 188 | 154 |
当院では、10歳~100歳以上まで多岐にわたり主に成人疾患について受け入れしております。特に近隣の老人施設からの受診が多く、60歳以上の方の入院が大半を占め、80歳代が188件と最も多くなっております。今後も地域に根差した医療を提供し、皆様に親しまれる病院を目指していきます。
■診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
【外科】
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 30 | 27.87 | 13.52 | 0.00 | 86.40 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 28 | 61.54 | 20.60 | 0.00 | 84.71 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 26 | 45.35 | 10.60 | 3.85 | 81.88 | |
060130xx9900xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 11 | 7.55 | 7.63 | 0.00 | 76.09 | |
160650xx99x0xx | コンパートメント症候群 手術なし 手術・処置等2 なし | 10 | 67.20 | 25.34 | 10.00 | 87.60 |
入院患者様の多くは誤嚥性肺炎で平均年齢は84歳となっております。近隣の老人施設からの受け入れが多いためと考えております。入院時には肺炎の治療と専門リハビリスタッフによる嚥下機能の訓練も実施し誤嚥予防にも努めています。
尿路感染症も当院では多い疾患ですが、誤嚥性肺炎と同様に平均年齢が高くなっております。
起炎菌では、Ecoilキノロン耐性菌、ESBL産生菌が多くなっています。
【整形外科】
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx99xxx0 | 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 30 | 53.73 | 14.07 | 20.00 | 86.60 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし | - | - | 19.27 | - | - | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし | - | - | 19.34 | - | - | |
整形外科での主な疾患は、転倒による腰椎の圧迫骨折や大腿骨頚部骨折で平均年齢は86歳と高齢者の方が多いです。大腿骨頚部骨折では、手術後すぐにリハビリテーションを開始し多職種による介入を行い早期に退院できるように努めております。また、患者様のご希望があれば関連施設のリハビリテーション病院への転院も速やかに行えます。
■初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | ||||||
大腸癌 | - | - | ||||||
乳癌 | - | - | ||||||
肺癌 | - | - | ||||||
肝癌 | - | - |
当院では、開放型病床を有しており近隣クリニックの先生方にご協力をいただきながら治療をしております。神戸大学医学部附属病院とのがん地域連携パスにも参加しており、地域の皆様に安心して受診していただけるように努めております。
■成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | 16 | 49.06 | 90.38 |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
当院では、中等症の症例が全体の半数を占めております。重症例では呼吸苦・意識障害を伴う症例も少なくありません。重症例には高齢者が多く、在院期間も長くなっております。
■脳梗塞のICD10別患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - |
脳梗塞の診断・治療にはCT・MRIを実施し迅速に判断し治療を開始しております。治療と同時にリハビリテーション科とも連携を行い、患者様一人一人にあわせたプランを作成し早期回復を目指しております。また、他院からの紹介で脳梗塞後のリハビリテーションが必要な方の受け入れも積極的に行っております。
■診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
【外科】
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 19 | 38.32 | 41.37 | 15.79 | 88.84 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
外科では嚥下機能(飲み込む力)低下により栄養を体に点滴する為のカテーテル設置術や胃瘻を造る手術、内視鏡によるポリープ切除術を行っております。近隣クリニックと連携して悪性腫瘍に対する治療の手術も行っております。上位3手術には上がっておりませんが、当院では急性虫垂炎、痔、ヘルニア等の消化器系の手術も積極的に行っております。
【整形外科】
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 19 | 3.32 | 50.05 | 21.05 | 85.47 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 12 | 3.33 | 45.92 | 16.67 | 87.75 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
上位の手術は大腿骨頚部骨折に対するもので、整形外科の入院で患者数が最も多くなっているものです。手術後は、早期にリハビリテーションを開始し、機能回復・社会復帰を目指しております。高齢者の方の転倒によるものが多く、今後も高齢化により増加していくことが予想されます。
【脳神経外科】
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 13 | 82.08 | 115.92 | 7.69 | 88.08 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
慢性硬膜下血腫に対する手術が可能で積極的に行っております。脳梗塞発症後に、嚥下機能(飲み込む力)低下により栄養を体に点滴する為のカテーテル設置術や胃瘻を造る手術も他科と連携を図り行っております。
■その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
入院後に敗血症を発症する場合も稀にあります。当院では患者様に対し、どの治療がベストか常に検討しながら治療を行っておりますが、予期せぬ合併症を発生する場合も稀にあります。患者様が安心して治療を受けられ、早期に退院できるように努めて参ります。
■リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) |
分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
---|---|---|
38 | 36 | 94.74 |
肺血栓塞栓症とは、エコノミークラス症候群ともいわれ、肺の動脈に血液の塊(血栓)が詰まり、呼吸困難や胸痛、ときには心停止をともなう危険な病気です。
長期間の臥床や下肢の手術後等で発症することが多く、発症リスクに応じて弾性ストッキングの着用・専用機器の使用で下肢の血流改善を行い血栓ができるのを予防、早期離床・ストレッチ等の適切な予防が重要となります。
■血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
- | - | - |
血液培養は、血液感染症(真菌症、敗血症等)を診断する目的で実施されます。感染の原因菌を特定し早期治療にとても重要な検査となります。
原因菌は常時血液内にいるわけではなく、1回の検査では検出できる確率が限られます。また、2セット実施した場合に検出できる確率が上昇するという研究結果もでております。実施率をモニタリングし感染症治療に努めて参ります。
■広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
---|---|---|
128 | 72 | 56.25 |
感染症の治療では、想定される感染原因菌を広くカバーできる抗菌薬を使用します。培養検査の結果に基づいて適正な抗菌薬に切り替えて治療を行います。
この目的は、抗菌薬の長期使用による体の中の常在菌の変化による副作用の減少や薬剤耐性菌の予防、高額な医療費の抑制につながります。また、敗血症や肺炎の生命予後の改善にもつながるといわれています。
更新履歴 令和6年 9月27日 公開