医療法人康雄会西病院は1954年六甲山の麓に西外科病院として誕生しました。
以来60年近く、緑に囲まれた素晴らしい環境の中で最善の医療を提供すべく日々努めてまいりました。阪神・淡路大震災後、社会福祉法人『こすもす』を設立し、三田市において特別養護老人ホーム『サンウエスト』を設立、その後神戸市灘区に介護老人保健施設『ケアホームすばる』、神戸市東灘区に介護老人保健施設『すばる魚崎の郷』、社会福祉法人『ケアハウスこすもぴあ』を開設するなど、福祉社会への参画にも努めてきました。
検診分野ではPET-CT検査を行う『西記念画像検診クリニック』美容形成・内科の『神戸アカデミアクリニック』を神戸市中央区に開設しました。平成25年4月に開設した『西記念ポートアイランドリハビリテーション病院』は、急性期のリハビリを中心に、急性期医療を在宅や施設によりスムーズに繋げる役割を担っていきます。地域の皆様が安心して医療介護を受けていただけるように、60年間の歴史を培ってこれからも地域と共に歩んでいくことが康雄会の理念であると信じています。
2004年10月に医療法人『康雄会』と社会福祉法人『こすもす』を総括して『すばる医療・福祉グループ』を立ち上げました。この『すばる』の名の由来は、牡牛座にあるプレアデス星団のことを指し、古くはギシシャ神話に登場し、日本では清少納言の『枕草子』にも出てきます。6~7個の星が一つにまとまるという意味があり、当グループも互いに協力し合い、医療と福祉で社会に貢献できるよう努力していきます。
また、当院も施設の75%が損壊するという未曾有の事態に陥りました、阪神・淡路大震災で得た経験を風化させることなく、常に人の生命を第一と考え、医療に従事する者の使命感をいつも胸に刻んでいきたいと考えます。そして、これからもさらに医療社会のニーズに合わせ、心通う医療・看護そして福祉・介護を目指していく所存です。
医療法人康雄会西病院は、病院の沿革にもありますように1995年の阪神・淡路大震災により建物の75%が損壊という被害を被り、ほぼゼロからの再出発を強いられた経緯があります。その病院再建については筆舌に尽くしがたい苦労があったように聞き及んでおります。
私は2006年1月より当院に勤務し、4月より院長を拝命しておりますが、病院の理念にもありますように、患者様中心の地域の皆様が安心して一貫した医療と介護を提供することを目指し、かがやき訪問看護ステーション、介護老人福祉施設『ケアホームすばる』『すばる魚崎の郷』、特別養護老人ホーム『サンウエスト』『ケアハウスこすもぴあ』と連携しながら、介護福祉にも参画してまいりました。現在、康雄会西病院としては、急性期疾患の診療はもちろんのこと、二次救急病院として地域に根ざした医療を目指すと共に介護と医療のギャップを埋める役割も担いつつ、地域医療に貢献できたらと考えております。
さらに疾患予防の見地から『西記念画像検診クリニック』『ホテルオークラ神戸クリニック』開設に伴い、人間ドックの充実にも尽力し、少しでも皆様の健康維持に貢献できるように日々職員一丸となって努力しています。
平成25年4月に開設しました『西記念ポートアイランドリハビリテーション病院』は、西病院と同じ理念のもと、疾病の早期改善を目指し、医療連携を図っていきたいと思っています。