医療法人康雄会西病院は1954年六甲山の麓に西外科病院として誕生しました。以来50有余年、緑に囲まれた素晴らしい環境の中で、最善の医療を提供すべく日々努めてまいりました。
しかし平成7年の阪神大震災では、当院も施設の75%が損壊するという未曾有の事態に陥りました。 幸いに入院患者さん、病院職員達は全員無事でしたが。
ライフラインが全てストップした状況での医療活動は困難を極めました。
全国からのボランティア医師、看護婦はもとより多くの人々の協力を得て、私たち職員全員が「極限の状況での医療活動」という貴重な体験をし、その体験を通して、医療に従事するものとしてより一層の「自信と使命感」を深めたものです。
病院の建物は平成7年6月より解体に取りかかり、平成8年2月に増改築工事を着工、平成9年4月には災害に強い構造を取り入れリニューアルオープンいたしました。
私たち医療法人康雄会西病院は従来からの高度医療技術の実践に加え、来るべき高齢化社会に応える医療サービス(訪問看護、デイケアセンター、リハビリ設備の充実)の実践、さらに近隣の開業医師と病院設備を共有する開放型病院を開設し、幅広い要請に応じてまいる所存です。
医療の多様化、高度化が叫ばれる昨今、いかに時代変革の波が押し寄せても私たち職員一同、病める人の心を心として受け止め、より一層充実した温かい医療に邁進したいと思います。
理事長 西 昂 |